フィルム加工事例

素材:RP東プラ サンモルフィーV VS120 +日東電工 HS-103+PET75-X1K2ASI5(台紙)
加工方法:ピナクル型(ハーフカット)
厚み:t=0.1mm

素材:RP東プラ
サンモルフィーV VS120 +日東電工 HS-103+EN78P(台紙)
加工方法:ピナクル型(ハーフカット)
厚み:t=0.1mm
フィルム打ち抜きの種類
フルカットとハーフカット
・フルカット × ハーフカットの両加工事例

| 種類 | 特徴 | 用途例 |
|---|---|---|
| フルカット | フィルムを完全に切り抜く方式。端まで切り落とすことが可能。形状がはっきりとしたパーツや、周囲に不要な残材がなく仕上げたい場合に適用。 | 各種パーツ部品など |
| ハーフカット | 台紙や裏紙には切り込まず、表面素材のみを切る方式。裏の支持層は残すので、後工程で剥がしたり保持したりする用途に適する。 | シールやラベル、部品の保護シールなど、剥離後の貼り付け作業を伴う製品 |
打ち抜き型の使い分け
求める精度やコストに応じて、適切な打ち抜き型を使い分けます。型の種類としては以下が挙げられます。
トムソン型(ビク型・木型)

木製のベースに鋼刃を埋め込んで作られる型です。金型コストを安価に抑えられます。
ピナクル型

シャープな切れ味で、トムソン型では難しい形状・精度も実現可能です。
彫刻型

さらに高精度のパターンを打ち抜くことが可能です。高機能フィルムや金属箔などの加工に使用されます。
プレス金型

±0.05mm〜で強力なプレス機でフィルムや金属箔を打ち抜きます。厚い素材や量産時にも適しています。
フィルムの貼り合わせ加工対応
打ち抜き加工だけでなく、複数の素材を貼り合わせてから打ち抜くにも対応可能です。異なる素材同士を貼り合わせながら打ち抜き加工ができる、ツーヘッド複層貼り合わせ加工機を保有しております。
ワンパスでの複合加工を実現し、効率よくスピーディーに加工をすることが可能です。
加工イメージ)


IWASAKI HD250
フィルムの打ち抜きご依頼時のQ&A
フィルム打ち抜き・貼り合わせを初めて依頼する方向けにFAQを以下にまとめます。
- 打ち抜き形状の指定方法は?
- CADデータや図面PDFをいただけるとスムーズです。現物はあるが図面はない、などの状況であれば一度ご相談ください。
- フィルム素材の選び方は?
- 使用目的(耐熱性・耐候性・透明性・絶縁性など)やコストによっても選ぶべきフィルムが異なります。各種フィルム(PP、PS、PC、PET)の取り扱いがございますので、お気軽にご相談ください。
- フィルムの厚みや硬さは加工に影響がある?
- 厚みや硬さは金型選定に重要です。また金型の種類によっては不得意な形状がある為、総合的な判断が必要となります。具体的な厚さや形状を提示いただいてご相談いただけますと幸いです。
- 納期はどれぐらいかかる?
- 平均的な納期は〜2週間ほどですが、型の製作有無・貼り合わせの有無・数量・形状の複雑さなどにより納期が大きく変わります。
フィルム豆知識
フィルムは食品包装から電子機器の部材に至るまで幅広く利用されています。透明度や機械的強度、耐熱性などの特性がバランスよく優れており、さまざまな用途に適合する万能的な素材と言われます。

- 静電気対策を忘れずに!
帯電しやすい特性をもつフィルムは、打ち抜き加工時や搬送時に静電気が溜まることがあります。これが原因で粉塵が付着してしまったり、シート同士が貼りついて加工不良を起こしたりするケースも少なくありません。エアブローや帯電防止ブラシなどを活用して、現場の静電気対策をきちんと行うことが品質向上と生産効率の維持に直結します。
- フィルムと打ち抜き加工
素材を任意の形状に切り出す打ち抜き加工は、PETフィルムをはじめとしたフィルム加工でも非常に盛んに行われています。自動平板プレスやロータリーダイカットなどの設備と組み合わせることで、連続的な加工が可能になり、ラベルやテープ類、電子部品用シートなど多様な分野へ供給されています。
- PETフィルムがよく用いられている理由
耐熱性・機械強度・透明性など、多くの特性がバランスよく優れているため、あらゆる場面でPETフィルムが用いられています。軽量かつ寸法安定性が高く、加工精度を求められる用途にも対応可能です。
記載のない素材も、お気軽にご相談ください。
ファイバー・両面テープ・PETフィルムなどのよく用いられる素材をはじめ、豊富な取り扱い実績がございます。
ご希望の素材同士で貼り合わせをし、打ち抜き加工をすることも可能です。
記載のない素材もお気軽にご相談ください。

