絶縁紙加工事例

素材:ノーメックス
共同技研化学400P-50(上面部分貼り付け、裏面全面貼り付け) PET75-X1-K8ASI5
加工方法:ピナクル型(外径、内径ハーフカット)
厚み:t=0.13mm

素材:HY-BCS30+
寺岡製作所No.785(部分貼り付け)+コートカード紙 +寺岡製作所No.785(全面貼り付け)+PET75-X1-K8ASI5(台紙)
加工方法:ピナクル型(外径、内径ハーフカット)
厚み:t=0.35mm
絶縁紙豆知識
絶縁紙(絶縁材)は、電気絶縁や耐熱性などを目的に、モーターやトランス、電子機器などさまざまな製品で使用されています。

- 紙ベースの「クラフト紙」も昔から絶縁材料に使われている
古くは変圧器の絶縁に、油を含浸させたクラフト紙が多用されていました。現在でも油入変圧器などで使用され続けており、電気絶縁分野では歴史の長い素材です。
- 絶縁紙として有名な「ノーメックス」はアラミド繊維でできた紙
デュポン社が開発した「meta-アラミド」繊維を紙状に成形したもので、耐熱性や絶縁性が非常に高いのが特徴。消防服やレーシングスーツなど、高温環境から身体を守る防護服にも使われています。通常の紙と比べて、燃えにくく自己消火性を持ち、電気絶縁用途でも安心して使用できます。
- 絶縁紙にも「絶縁階級」がある
電気機器の耐熱・絶縁性能は「絶縁階級(Class A、B、F、Hなど)」で分類されます。たとえばノーメックス紙は、使用条件によりClass H(180℃)やClass R(220℃)相当として扱われることもあります。設計時には使用する素材の絶縁階級を確認して、機器の仕様にマッチした適切な紙を選定することが重要です。
- 湿気や油への対応も重要
絶縁紙は湿気や油分の影響を受けやすい場合があり、特にクラフト紙系は湿度管理が重要。長期保管の際には密閉や乾燥剤の使用などが行われます。一方で油含浸を前提としたタイプもあるため、用途次第で紙の処理方法(含浸処理、コーティングなど)が変わります。
記載のない素材も、お気軽にご相談ください。
ファイバー・両面テープ・PETフィルムなどのよく用いられる素材をはじめ、豊富な取り扱い実績がございます。
ご希望の素材同士で貼り合わせをし、打ち抜き加工をすることも可能です。
記載のない素材もお気軽にご相談ください。
